濱幸水産株式会社グループでは遠洋まぐろ船を11隻・さんま船3隻・底曳き網漁船4隻、計18隻を所有しております。(2022年10月現在)所有隻数・としては日本最大の遠洋延縄まぐろ船団です。各漁船は欣(よろこび)栄(さかえる)欣栄丸(きんえいまる)の名を冠しており、欣栄丸=濱幸水産として全国の漁業関係者の皆様に認知されております。今も太平洋・大西洋・インド洋地中海の世界中の海域で欣栄丸は天然で高鮮度のまぐろをはじめとする旬の水産漁獲物を皆様の食卓へお届けするために365日昼夜問わず、300人を越す乗組員が命がけで漁獲しています。
私達は欣栄丸(きんえいまる)で漁獲した美味しいまぐろをはじめとする水産漁獲物をぜひご賞味いただき幸せと笑顔に溢れる食卓になるよう努めて参ります。
欣栄丸(まぐろ船)の航海の流れ
約1週間前から長期航海に向けた資材等の積み込みが始まります。航海日数約500日に備えた食料、操業回数300回を越える餌を積み込みます。積み込みには船員はもちろんですが事務所、関係業者が参加します。それと同時に出港前最後の綿密な打ち合わせ確認作業を行います。
出漁当日は大安や先勝等縁起の良い日を選び決まります。当日行われる出港式には船員のご家族をはじめ大勢の関係者が見送りに来てくれます。長期間、家族に会えない船員の方々にとってはこの日が出港前最後の交流の場となります。濱幸水産グループでは出港式を船員はもちろん、そのご家族、関係業者とが「ひとつになる」という理念から盛大な音楽や大漁旗、色鮮やかなテープで船を航海へ送り出します。
漁場に到着すると漁労長を筆頭に長年培ったデータや経験をもとに操業が始まります。全長150kmにも及ぶ幹縄にブイなどつけると同時に釣針がついた枝縄に餌を付けて投縄します。釣針の数は2500~3000本あり投縄作業には約5時間を要します。投縄終了後はしばらく縄待ちをし揚げ縄作業に移ります。揚げ縄は約10時間以上を要し昼夜問わず行われます。一度の操業に13~15時間もの長い時間と命をかけてまぐろ漁獲します。漁獲したまぐろは、すぐに処理・急速凍結されます。
1年以上におよぶ長い操業を終えると、水揚げに向け船は日本に帰港します。
入港するとすぐに入札・水揚げが行われます。現場には漁労長も立ち合い1尾1尾の状態を確認しながら作業が行われます。約1日かけて水揚げは完了し、船は故郷の港に帰ります。
港にもどった船は約2ヵ月後の次航海に向けすぐ整備が始まります。その短い期間ではありますが船員の方々は1年ぶりにそれぞれの家族や友人といった大切な人たちとつかの間のひと時を過ごします。そこで新たに得た活力を糧に、船員の方々は次の航海に旅立ちます。